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【Jay Chou 周杰倫【霍元甲 Fearless】-Official Music Video】 WIN『…どのくらい経ったんですか?…』
…看護婦からの返答がない。
WIN『(あれ?聞こえてない?…)』
もう一度、頑張って声を出してみる。
WIN『どのくらい経ったんですか?…』
看護婦『2時間くらいですよ~。無事に終わりましたからね~。』
~右腕を見てみたら、点滴を吊るすやつから吊られていて感覚が無い。肩から右腕全部に感覚が無い。ブロック麻酔をしてあるという。全身麻酔からブロック麻酔への流れだった。
2年前、手の外科スーパードクターである山口先生の手術では、先に肩からブロック麻酔を打った後に、全身麻酔だった。
病院によって違うんだな~と思いながら、普通に呼吸もできていて苦しくないことが嬉しかった。

2年前の腱鞘炎の再手術の全身麻酔から覚めた後の呼吸困難。~あれは地獄だったけど、今回は違う。正常に呼吸もできるうえ、声もかすれてはいない。
WIN『おお~この病院すげぇ~♪』
麻酔医が若い姉ちゃんだったので少し心配してたんだけど、もしかしたら2年前の麻酔医よりも腕が上だったのかもしれない。
~手術後は、すぐさま抗生物質と栄養剤の点滴が始まる。
栄養剤のほうは500mlが4本もあるという。(;▼Щ▼)うはっ

手術後の夕飯はお粥だったけど、これまた味が無い。これを想定していたので、ふりかけ持って来て良かった♪(天才かっ)
食事の後は、言われた通りに薬を飲んで、またまた牛ちゃんTVタイム♪なんとか左手で夕飯を食べて、TVタイム中に中村先生が登場!!
中村先生『どぉ?~♪』
WIN『あっ、先生!! ありがとうございましたっ♪』
中村先生『うんとね、2本。関節鏡で見てみたら、横並びにある靭帯の2本とも骨からブッツン切れていたから、内視鏡で縫っておいたからね♪』
WIN『うはっ!! じゃあ、尺骨短縮はしなくて済んだんですね!?』

中村先生『うん。なんていうか、スゴく運がイイよっ♪今度切っちゃったら、切り開いて手術することになるから気をつけてねっ!』
WIN『はいっ、ありがとうございました!』
中村先生『じゃあ、明日退院していいから、13日に診察に来てねっ♪』
WIN『イエッサー!! ジークジオン!!』
中村先生『じゃあ、お大事にね~♪』
WIN『はいっ!ありがとうございましたっ!!(ジークジオン!!)』
~中村先生、いつもニコニコしなから温かい感じで喋ってくれるので凄く安心できる。【温厚】>って言葉がピッタリの先生です。
こうして、無事にTFCC縫合手術は終了した。闇は深けていき、今宵も深夜のモーモータイムがはじまる…ンモー!!

深夜12時ごろになって、ようやく痺れながらも指が少し動かせるようになったけど感覚は鈍く、相変わらず右腕は動かない。
夜中2時くらいになって患部の痛みがズキズキ強くなってくるも、右腕はぜんぜん感覚もなく動かせない。(;▼Щ▼)ブロック麻酔効きすぎっ!!
深夜も点滴継続中。栄養剤の3本目が終わりそうになってきた時、点滴の針がズレてしまったのか、針を刺してある部分がブックリ膨らんでいた。
~深夜にナースコールをして針の位置を変えてもらい、朝食をきちんと食べるという約束のもと、栄養剤点滴最後の1本は止めてもらうことに。点滴長すぎでウンザリ。
痛みはズキズキくるけど、耐えられない痛みではないから、これならば電車で帰れると思い、なんだか安心しました。
朝食を食べた後に薬を飲み、精算が出てくるまでTVタイム。あと2時間30分くらい視聴できる時間が残ってましたが、これもすべて、ちょうどいい感じに使い終わりました。
『ありがとう、モーモータイム!君のお陰で快適な入院生活だったぞ!!』 ~精算を待ってる間に着替えて帰宅の準備。すべてバッグに積み込み、ベッドメイキング。お世話になったな、ベッドちゃん。
私の病室はナースセンターの目の前なので、病室から出ると、必ずナースセンターにいる誰かに見られる。そのまま隣の談話室に行き、ソファに座って本を読んでいると…
なんと、昨日の手術の時の麻酔医の姉ちゃん登場。ずいぶん若そう。麻酔の様子がどうだったかを聞かれたので、深夜まで腕の感覚が無かったことなどを話して、お礼を述べた。

入れ替わりになるように別のナースが退院後の予定表などを持って来た。説明を聞きながら目を通すと…!!
2週間後の中村先生の診察、慶應ではなく、入院前の検査をした隣のメディカルプラザになっていたので少し凹む。
まぁ、次は車で来るからいいかっと納得して説明終了。11時近くになって精算が出たので1階の入院受付窓口へ。
~清算は【11諭吉】でお釣りもきました。もちろん、3人部屋の差額ベッド代も入っています。
病室に戻って重いバッグを肩から下げたのはいいけども、三角巾なんて邪魔なので外し、右腕はブラブラさせて退室。
もちろん、物を持とうとしたり、指を動かすだけでも患部に響いて強い痛みが出るので、なるべく右手は使いませんでした。
~ナースセンターでお礼を述べて、暑い外に出て晴れて退院です。2泊3日の入院はなんだかとても早かった。
さて、ここからは計画通りに。。まず、来たタクシーに乗り込み、JR小岩駅の近くのヤマト宅急便の地図を見せます。
『そう!重たいバッグは宅急便で家に送り、手ぶらで電車に乗って帰るわけです!(天才だっ)』
営業所で左手で宛先を書く。幼稚園児が書いたみたいにヘタクソな文字。ふぅ。手ぶらになって軽い身体で駅まで歩きました。暑っ!!
土曜日なので人が多く、昨日手術したばかりの右腕が不安でしたが、さすがに電車内でも乗り換え時の移動でも、向こうから避けてくれるッ!
WIN『ギプス効果スゲー!!!』
混んでる土曜なのに、誰一人として、かすりもしません!きっと、『(当たったらイチャモンつけられそう)』っなんて思われてたりして…(;▼Щ▼)
~最後の乗り換えでタイミング良く止まっていた列車の最後尾の車両に乗り、運転席まわりやメーター類を観察。意外にシンプルなのね~電車の運転席って。
最後尾の広い窓から一直線に伸びる線路を眺めると、それはまるで人生のよう。後戻りできず、ただただ時間と共に先へ進んで行く。
こうして、まず、2週間の肘上ギプスのガチガチ生活の始まりです。

痛みは~というと、夜中や朝起きた時にズキズキ痛みますが、痛み止めや抗生物質の処方もあったので、じゅうぶん耐えられたかと。
診察まで2週間の間に、歯医者や買い物などに何度か外出しましたが、物を持とうとしたり、腕を使おうとしただけでまだ強い痛みが出る。
もちろんPCもできないので、毎日寝ながらTV見るだけの牛ちゃん生活しかしていません。そして、夏場なので蒸れて痒い。痒いのに、自由に痒けないのがとても辛かったです。

退院後、初診察の9月13日。いよいよ待ちに待った診察日。なんとか車で頑張って行って、診察予約40分前に病院に車で無事到着。
久々のメディカルプラザ。整形外科のある4階へ上がるとガラガラ。どうやら、午前中の診察時間は終わっているので空いてるみたい。
少し待ったら隣の処置室から呼ばれ、ナースが包帯をデッかいハサミでジョキジョキ切る。手術後、初めて患部を見て驚いた。何箇所か縫ってある。

この穴から関節鏡や内視鏡を入れて手術したわけですね。むくみは、ほとんどありませんでしたが、垢の臭いがグゴー!!
すぐ傍の水道で洗って良い許可が出たので垢落とし。気持ちいいなぁ♪手首は固まってたのが分かったので、無理に曲げずにレントゲンを撮りに3階へ。
手首は曲げずに、角度だけ変えて何枚か撮影。また4階の整形外科受付へ戻って呼ばれるのを待ちます。(ポーン!)自分の番号が表示されたので診察室へ。
WIN『こんにちは~。お久しぶりです~。』
中村俊康先生『じゃあ、抜糸してから説明するねっ♪』
先生みずからピンセットとハサミで一箇所ずつチョッキンチョッキンした後に、イソジンで消毒してくれました。んでもって、手術中に撮った写真とPCの中の手書きイラストで説明の始まり。
中村俊康先生『ほんと運がいいよっ♪ 私の症例でも、めったにいないよ!こうやって尺骨に穴を開けて、切れた靭帯を縫ったんだけど、このやり方は、私しかできないオリジナルなんだよっ!』

WIN『はぁ…(さすがスーパードクターすげえじゃん)』
中村俊康先生『他の先生なら切り開いて切り口が大きくなっちゃうんだけど、私だから、これだけで済んだんだよっ♪』

~先生、自画自賛連発中のため少し省略~
中村俊康先生『この方法はね、よほど条件が運よく揃わないとできなくて、私がしてきた手術の中でも数えられる程の人数しかやってないんだよっ♪』
WIN『~自分で何人目くらいなんですかっ?!』
中村俊康先生『う~んとね、30人目くらいっ!』
~このスーパードクター中村俊康先生が何十年、何百人と手術してきた中で、数えるくらいの運のいい切れ方で、数えるくらいの人数しか受けていない、中村俊康先生だけの限られたオリジナル手術方法を施してもらえたとは…
怪我を負いながらも、三峯神社参拝&三峯奥宮登拝と鹿嶋神宮参拝をしておいた甲斐がありました!
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【Jay Chou 周杰倫【黄金甲 Golden Armor】-Official Music Video】 WIN『ありがとうございましたっ』
中村俊康先生『その写真あげるからっ♪』
WIN『~んで先生、聞けなかった質問を印刷して来たんですけどぉ~…』
その質問と回答が以下になります。
――――――――――――――――――――――――――
◆WIN質問(1). 切れた靭帯の名称は? 図があれば尚良
①尺骨三角骨靭帯 ②尺骨月状骨靭帯 ③掌側橈尺靭帯 ④背側橈尺靭帯 ⑤関節円板

中村先生『③掌側橈尺靭帯 と ④背側橈尺靭帯』
~①と②だと勝手に思ってたので、意外に驚きました。
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◆WIN質問(2). 手術後、切れた靭帯は完璧に元通りに繋がるのか?また、その繋がるまでの平均期間を教えてください。
中村先生『最低でも6ヶ月だね』
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◆WIN質問(3). 切れる前の靭帯の強さを【100】と仮定した場合の、現在の強さの数値は?また、繋がった(完治した)後の強さの数値は? (基準は上記の【100】)
中村先生『手術後2週間で60%くらい。完治後の強さは95%くらいはいくでしょう。』
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◆WIN質問(4). 完治するまでの期間、または完治した後、手首に回転をかけないで再び切れる可能性はあるか?(要するに、回転をかけずに重い物を持っただけで再び切れる可能性のこと)
中村先生『5%くらい。ただ、人によって差があるし、幾ら言っても切ってしまう人はいるので注意するように!』
――――――――――――――――――――――――――
◆WIN質問(5). 完治するまでの期間、再び切れる可能性は何%くらい?また、完治しても再び切れる可能性は何%くらいですか?
中村先生『5%。(ただ、人によって差があるし、幾ら言っても切ってしまう人はいるので注意するように!』>
――――――――――――――――――――――――――
◆WIN質問(6). 一番切りやすい動作は? また、してはいけない動作は?
中村先生『 転んだ時に手をついてしまうとき!』
仮に、二度三度と切った場合、切り開いて代わりになるものを移植するとのことでした。
――――――――――――――――――――――――――
~以上の回答をもらい、意外に頑丈じゃ~んと安心致しました。受傷してからもうすぐ5ヶ月。ここまで長かったなぁ(;▼Щ▼)。
もし違う病院違う先生なら、もっと早く手術が済んでいたかも知れませんが、偶然にはデキすぎの中村俊康先生というTFCC日本一の先生に手術して頂いたのですから、これは神様のお導きと確信して感謝しています。
WIN『神様、ありが━━(*´・ω・)^ω^)´∀`)゚∀゚)━㌧!!』

WIN『ところで先生、次回から慶應に戻りたいんですけど…あちらのほうが近くで楽なんです。』
中村俊康先生『うん、いいよっ♪じゃあね、紹介状書いてあげるから慶應に電話して、私に言われたからって伝えて、10月●日の午後に慶應来てっ♪』

WIN『あっ、ありがとうございます!!』
中村俊康先生『じゃあ~隣の部屋でギプス巻くから行っててっ♪』
WIN『ハイハイサー!!(うわ~まだギプスか~(;▼Щ▼))』
~処置室で少し待ったのち先生が来て、あの手術時にするようなペチペチのビニールみたいな手袋をハメる。
WIN『ん??』
何するのかと思ったら、サポーターの上からベタベタビチョビチョしてる包帯?のようなものを頑丈にグルグル巻いていく。
WIN『ん??』
中村俊康先生『キツくない?』
WIN『はい、大丈夫です。』

中村俊康先生『じゃあ、来月に慶應でねっ♪あっ、まだ触らないほうがいいよっ!』
~この変な物質に触っちゃった瞬間、指にベッタリついてくる。ノリ??
WIN『あ、ありがとうございましたっ!』
中村俊康先生『じゃ~お大事に~♪』
先生が去った後、
ナース『5分くらいで固まりますからお待ちくださいね』
~なんと!!この物質はギプス。
はじめは柔らかいのに、2分くらいで発熱し始めたと思ったら、5分くらいでガチガチのプラスチックのようなギプスに早変り。
すげー!!と思ったのも束の間、手首が曲がるか試せなかったのに気づく。あと3週間後の慶應での診察まで、まだガチガチ生活が決定。
WIN『(;▼Щ▼)うわちゃ~リハビリが大変そうだなぁ。』

でも、今回は肘下からだから嬉しい!
次の診察まで3週間もガチガチ固定で動かせない辛い日々ですが、次回からまた慶應に戻れることになったので嬉しいです。
完治目指してリハビリも頑張らないと。また筋トレができる日はやってくるのだろうか…
~退院してから、食事もトイレも、歯磨きや洗顔や洗髪も、日常生活はすべて左手のみです。たまに指を少し使うくらいしかできず。
なんて言えばいいかな…手術して縫ってあるとはいえ、接着剤でくっつけたわけではないので、腕の曲げ伸ばしだけでも尺骨が動いて痛みが出たりするんですね。
~また、ボディーシャンプーとかってポンプ式が多いですが、これを右手で押そうとしただけでも、例の骨がズレる症状が頻繁に出るんです。
これがもう嫌で嫌で(;▼Щ▼)たまに腕を動かしただけで出るときもある。
この症状が出るということは『靭帯が尺骨と一瞬離れた』っということなので、これが完全に治らないと完治とはいかないわけです!

例えはおかしいですが、こんな経験ありませんか?<
『接着剤やノリで物をつけて、少し時間が立ったから触ってみたら~取れちゃった!!』
こんな感じに非常に近いのが、現在の靭帯と尺骨の関係なんです!
~ですから、この症状が出ないように勤めることが大切なので、なるべく右手は使わないようにしています。
怪我をすると初めて分かりました。尺骨と靭帯の絶妙な関係みたいなものが。筋トレしている時なんて微塵も思わなかったのに。
靭帯切らないと、この感じは一生分からないと思います。
~また、私のこの右手首は1回目の腱鞘炎の手術で、手首をベルトのように巻いている【伸筋支帯】という組織を切除しているので、手首を反らすと腱が浮き出て手首の上の皮膚のすぐ下で動く感触が伝わる。
これも、正常な人には絶対に感じることができない感覚です。やっかいな後遺症と言うか、右手首は本当にボロボロになりました!(;▼Щ▼)
~最後にTFCC(三角線維軟骨複合体)損傷のWikiへのリンクを貼っておきます。
┗【
TFCC損傷[三角線維軟骨複合体損傷‐Wiki]】
私が受けた手術はたぶん、下部の術式(手術)にある 、鏡視下TFCC縫合術の中の【尺骨小窩へのtrans-ulnar 縫合術(trans-ulnar suturing)】だと思います。
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◆【尺骨小窩へのtrans-ulnar 縫合術(trans-ulnar suturing)】◆
DRUJ不安定性を呈す症例の中等度~重度を伴う靱帯の水平断裂、小窩剥離損傷で、受傷早期で且つ尺骨がneutral varience、minus varience例がこの手術の適応となる。
受傷から手術までの期間は6ヶ月以内が望ましい[18][19]。
尺骨に均等な2間の骨孔を作成し、そこから縫合糸を通し、尺骨小窩にpull-outし、discごとにTFCCを小窩に圧着するように縫合する。 TFCC尺側遠位辺縁断裂を伴う場合には関節包縫合法で関節包にTFCCを縫合する。
術後はsugar tongsギブスを2週間着用し、その後は前腕ギブスを3~4週間行う。前腕ギブスの場合には患者に、回内外運動を出来るだけ行わないように注意する。
理由として、縫合糸で関節包に結んでいる靱帯が逢着しておらず、縫合糸が運動や重さで切れてしまうからである。
ギブス除去後は児童回内外運動を許可し、術後8~10週間後より荷物の保持や運動を許可する。 運動に関しては6ヶ月~9ヶ月後に許可をする。
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皆さんも、怪我には本当に気をつけてくださいね!

~それでは、また!